マンガみたいな失敗
明日のお弁当用にホットケーキを作っていた。
なんとなく体に良さそうという理由から豆腐入りのホットケーキにしたのである。
絹ごし豆腐を滑らかになるまで泡だて器で混ぜつぶし、卵をパカリと1つ入れてグルグルとする。砂糖、ひとつまみのお塩、大さじ1程の油。粉を入れる前にペロリとタネを舐めてみたら…
しょっぱい
おかしいなあ。舐めた所に塩が固まってしまったのかなあ。と考えながらもう1度舐めてみても、やはりしょっぱい。
「うーん、不思議」
と思いながら砂糖の入っている瓶の中身を舐めると…
しょっぱい
あー!なんだあ。これ、お砂糖じゃなくてお塩だったんだ。
マンガみたいなベタな失敗をしておかしくて仕方がなかった。
こんなこと、本当にあるんだね。
フィクション内でしか起きない事だと思っていたから、面白いやら珍しいやらで楽しい気持ちになっちゃったのである。
「あーあ、やっちゃったなあ」
と反省とおかしさが半分こになった気持ちで、失敗作を流し、
新たに作った豆腐入りホットケーキはしっとりフワフワな美味しいものになったので、すべてよしとするのだ。