どうしようもない日は―ジャンクフードでハイになる―
人生に対し、ものすごく嫌だなあと思う日がある。
そういう時はもう、そういうものだと割り切って、ちょっと悪い事やはっちゃけた事をして嵐が過ぎるのを待つしかない。
今日はそんな嵐の日であった。
「生きるべきか死ぬべきか それが問題だ」
に近い思考が頭の中をぐるぐるしていてどうにもこうにもいけなかった。
前はいけない思考が巡る度に耐え忍ぶという方法ばかりを取っていたが、この方法は非常にマズいと気が付いたので、いっそ気を逸らしてしまおう方法を取ることにした。
美味しい(と思っている)冷凍ピザとフライドポテト、ニンニクペーストの詰まったグリーンオリーブ、オイルサーディンなんかをポイポイとカゴへ入れていく。
「今日は無礼講だ!カロリーなんて気にするな!」
と元気のない自分に言い聞かせ普段食べないようにしているジャンキーなものを買った。
ジャンキーな食べ物は毎日だと胃がもたれてしまうが、時々ならよい。
「悪い物食べてるぜ」感が妙にワルな気分にさせ、健全でお手軽な自堕落さに浸れる。
また、暴飲暴食の限りを尽くした後に日々の質素で栄養価の高い食事のありがたさも教えてくれるのだ。
ジャンクフード万歳!
今日は見てみたかった映画も見よう、そうして酷く自堕落に一日を終わらせようと決意し、ピザ、フライドポテト、オリーブ、白ワインを傍らに並べてつまみつつ、『26世紀青年』を見て、「笑える、いや、笑えない、でも、このバカたちは明るいバカたちだからまだマシなのでは?」とか浅い事を考えて、ぼんやりとしていた。
ジャンクフードを食べ、ブラックジョーク満載の映画を見、ゲラゲラ笑っていたら、一日中張り付いていた『ハムレット』的思考は知らぬ間に去っていて、気持ちよく今日を終わらせる事ができそうだ。
気分が落ち込んだらジャンクフードを食べてバカみたいな映画を見るというのも、リラックス方法の1つとして取り入れようと、思った。