カツパン
「カツパンが食べたい」
と、突然思いコメダ珈琲へ行った。
「カツパンは大きい」
という噂は聞いていたので、四つ切りにしてもらい、内二切れは持ち帰りに包んでもらうことにした。
皿に、二切れのカツパンがのせられ、運ばれてきたのを見て思った。
「なんだ、これぐらいならペロリではないか」
しかし、この考えは間違いで、二切れ食べた時点で「もう結構」という気持ちになり、半分を持ち帰りにしたのは賢明な判断であった。
テイクアウト用にアルミでざっくりと包まれたカツパンは未だあたたかさを残していて、触れると思わず「ふふふ」と笑いたくなり、つい、笑ってしまった。
明日のお昼はこのカツパンを食べよう。
そう考えただけで、明日の私に幸せのお裾分けができた気がして、ちょっとくすぐったく嬉しい気持ちである。